和食のマナー14選!器の扱いや食べる順番など
2017/10/14
和食には細かなマナーがたくさんあるので、知らないと料亭などで恥ずかしい思いをすることが多いです。
ここでは、和食のマナーをご紹介しているので、参考にしてくださいね。
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正しい姿勢で食べる
和食を食べるときは、背筋を伸ばしてアゴを引き、肘を引き締めた状態が基本姿勢になります。
ガチガチには力を入れず、適度に肩の力を抜いて、落ち着いた動作で食べましょう。
背中を丸めて食べるのを「犬食い」といい、みっともない姿勢とされているので注意してください。
食べるときは左端から
前菜のような、1皿に複数の料理が乗っている場合は、左から食べるのが和食のマナーです。
理由は、左から右にかけて味が濃くなっていくため、しっかりと料理の味を味わうためです。
「好きなものから」で食べないようにしましょう。
真ん中から食べない
焼き魚のように、どこからでも食べられるような料理は、真ん中から食べてはいけません。
「畜生食い」といって、和食では行儀の悪い行為とみなされてしまいます。
盛りそばのように、中央を高く盛られた料理以外は、必ず端から食べていくようにしてください。
器は両手で手に取る
和食では、器を片手で取るのはマナー違反です。
味噌汁やお茶碗など片手でサッと取れるものでも、1度両手で取ってからお箸を持ち、それから食べます。
いくら片手で扱えるものでも、絶対に両手で扱ってから片手に持ち替えてください。
手に持っていい器とそうでないものがある
和食の器で手に持っていいものは、次のとおりです。
- 茶碗
- 味噌汁のお椀
- 小鉢
- 醤油の小皿
これら以外のお皿は、基本手に持ってはいけません。置いたまま料理を食べましょう。
手皿をしない
料理を口へ運ぶ際に、片手を料理の下へ添える行為は、一見行儀よく見えますがNGです。
「手皿」といって、和食では立派なマナー違反。
今までついやってしまっていた方も、手皿をやめて、料理をこぼさないようひと口サイズに切ってから口へ運ぶよう注意してください。
料理は交互に食べる
大好物の料理が出てくると、ついそればかり食べてしまいませんか?
その気持ちはわかりますが、いわゆる「ばっかり食べ」と呼ばれる行為で、和食では美しくないとされています。
例えば、刺身など1皿に盛ってあるものでも、1種類の刺身ばかり食べず、間にツマを挟んだりします。
膳で出された場合も、色んな料理を交互に食べましょう。
残したものは皿のすみに
魚の骨や食べ残しなどの、お皿の上にどうしても残ってしまったものは、お皿の隅へ寄せましょう。
和食は、食べ終わった後の美しさも求められるので、お皿の上が散らかったままの状態は下品とされています。
「懐紙」といって、懐に忍ばせておく紙を持っている方は、懐紙に包んでから寄せるとベターです。
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食器は重ねない
高級料亭などでは、高価なお皿が使われていることも珍しくありません。
なので、それらを傷つけないよう、お皿を重ねたりお椀のフタを裏返しにして戻したりするのはマナー違反です。
片付けやすくする気持ちも大切ですが、食べ終わったお皿はそのままにしておいて構いませんよ。
出されたものはすぐに食べる
板前さんは、味だけでなく温度管理も考えて料理を作っています。
なので、出された料理は温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに食べてしまいます。
写真を撮るのに夢中になったり、同席者と話に夢中になるのは好ましくありません。
「料理を楽しむ」ということを常に念頭に置き、料理も会話も楽しんでください。
途中で料理を戻さない
料理を取った後は、お皿に戻さずに食べ切ってしまうのも和食のマナーの1つです。
口へ運んでから噛み切り、残りをお皿に戻すと下品に見えます。
ひと口で食べれなさそうなときは、お箸でひと口サイズに切ってから食べましょう。
料理はかき込まない
お皿を口につけて食べるのは、食いしん坊のようで上品に見えないため、やらないようにします。
ただし、お茶漬けだけはOKです。
袖通しをしない
テーブルの上に料理が並んでいるときは、左にあるものは左手で、右にあるものは右手で取ってください。
手を交差させて取ることを「袖通し」といって、美しくないとされるためです。
食事中は席を立たない
食べている途中での離席は、基本的にしてはいけません。
トイレはもちろん、誰かとの連絡などは食べる前に済ませておくのがマナーです。
まとめ
以上が和食のマナーです。
細かいものが多いですが、これらに注意すれば美しい食べ方になるので、ぜひ和食を食べる際の参考にしてください。