初心者でもわかる抹茶の飲み方|お菓子を食べるタイミングや茶碗の回し方など
観光地、和菓子店、訪問先など、抹茶をいただくタイミングはたくさんあります。
しかし、初心者の方は作法がわからず、敷居が高いと感じて飲むのをためらってしまうことでしょう。
そこで今回は、初心者でもわかる抹茶の飲み方をご紹介したいと思います。
- 大まかな飲み方が知りたい
- 恥ずかしくない程度の知識がほしい
など、抹茶に触れたことがない方が対象なので、該当する方は参考にしてください。
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抹茶の飲み方
抹茶の飲み方は、主に5つのステップに分かれています。
①お菓子からいただく
抹茶を飲むときは、必ずお菓子が先に出てきます。
このお菓子は、ケーキのように飲み物と一緒にいただきません。抹茶を飲む前に食べてしまいます。
理由は、お菓子の甘さが口の中に残り、抹茶の美味しさをさらに引き出せるからです。
お菓子専用の楊枝がついているので、それで3口ほどに切り分けて、1つずつ食べてください。
観光地などでは、抹茶と一緒に出てくることもありますが、その場合も先にお菓子から食べましょう。
②両手をついて挨拶をする
お菓子を食べ終えたら、抹茶が目の前に出されます。
このとき、次に飲む人が控えている場合は、1度その人と自分の間に茶碗を置いて「お先に」と挨拶をしてから、自分の正面に茶碗を置きます。
正面に茶碗を置いたら、お茶を立ててくれた方に両手をついて「お点前頂戴します」と挨拶をしてください。
③茶碗を両手で持ち時計回りに回す
挨拶が終わったら、次の手順で茶碗を回します。
- 右手で茶碗を持ち左手に乗せる
- 左手に乗せた茶碗を右手で時計回りに2回まわす(1回90度)
茶碗を回す理由は、茶碗を正面から飲まないようにするためです。
相手がお茶を出してくるとき、必ずこちらへ茶碗の正面が来るように置いてきます。
その正面を汚すのは失礼にあたるので、茶碗を回すわけです。
④2〜4口で飲み干す
茶碗を回したら、いよいよ抹茶を飲むわけですが、2〜4口に分けて飲み干すのがマナーです。
一気に飲んでもいけませんし、茶碗を1度置くのもマナー違反です。
抹茶は飲み干せる量しかたてないので、必ず手にとってから数口に分けて飲んでください。
最後は、「吸いきり」といってズッと音を出して飲み終え、茶碗の飲み口を指で拭きましょう。
⑤茶碗を拝見する
飲み終わったら、1度茶碗を置いてから、再度手にとって茶碗を拝見します。
茶道では茶碗にもこだわるため、その自慢の茶碗を拝見して相手を立てることも大切な作法です。
中には驚くような価格の茶碗もあるため、絶対落とさないよう両手で扱うのをお忘れなく。
最後に、両手をついて相手へ一礼すれば終わりです。
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抹茶を飲むときの注意点
観光地や和菓子店などでいただくときは、普段着で訪れることが多いと思います。
なので、その場合は腕時計やネックレスなどのアクセサリー類は外しておいてください。
見た目がどうのではなく、茶碗を傷つけないためです。
さすがに観光地や和菓子店で、超高価な茶碗は使っていないと思いますが、気遣いの一環として覚えておきましょう。
緊張して忘れてしまったときは真似しよう
もし緊張して頭が真っ白になったときは、他の人を見て真似しましょう。
数人で抹茶をいただくときは、目上の人や慣れている人が最初にいただくことが多いので、初心者が最初ということはまずありません。
なので、自分の番が回ってくるまでにしっかり観察して覚えれば大丈夫でしょう。
まぁ最悪間違えたとしても、命を取られるわけではないので、楽しむ心を忘れずに挑むことが大切です。
まとめ
抹茶の飲み方は次のとおりです。
- お菓子から食べる
- 両手をついて挨拶をする
- 茶碗を時計回りに回す
- 2〜4口で飲む
- 茶碗を拝見する
裏千家、表千家など、流派によって細かな違いはありますが、“初心者が抹茶を飲む”ということであれば、これだけの知識で十分です。
あとは抹茶の楽しさを見つけたときに、より深く知っていけば良いでしょう。